
私たちの暮らしは、便利さの裏側で数え切れないほどの化学物質に囲まれています。柔軟剤、香水、日焼け止め、洗剤、建材、農薬、そして食品添加物、医薬品。
一見すると安全そうに見えても、体は正直に反応します。微量の化学物質でも頭痛、めまい、吐き気、呼吸困難、倦怠感などを引き起こす人がいます。それが「化学物質過敏症(MCS)」です。
この症状はある日突然現れ、日常生活を大きく変えてしまいます。
私が化学物質過敏症になった経緯
最初のきっかけは 職場のたばこの煙 でした。気管支炎になり、そこから体が敏感に反応するようになりました。
さらにタイでの生活の中で、外食をした際に 味の素(化学調味料) を含む料理を食べると体調が悪くなることに気付きました。そこから食品添加物、農薬、悪い油、精製された食品を口にすることをやめていきました。すると、長年悩まされていた 蕁麻疹が消え、体調が改善 したのです。
ところが環境要因は避けきれませんでした。
ベランダで洗濯物を干すと階下からたばこの煙が漂ってきて体調を崩すようになり、やむなく室内干しに。すると今度は 洗剤に反応 し、さらに柔軟剤や香水など、あらゆる化学物質に敏感に反応するようになっていきました。
結果として、以前住んでいた集合住宅を離れざるを得ず、一軒家に引っ越しも経験しました。
こうして「何も使えない生活」を余儀なくされましたが、その過程で自然と ナチュラルライフ に移行していったのです。
食生活を見直すことで健康を取り戻す
体調を崩す原因の一つは「食べ物」にもありました。
スーパーや外食で口にする多くの食品には、保存料・着色料・香料・甘味料・増粘剤などの食品添加物が含まれています。
- 発色剤や保存料 → ハムやソーセージに
- 人工甘味料 → 清涼飲料やお菓子に
- 化学調味料 → 加工食品やインスタント食品、加工調味料に
- 香料 → スナック菓子や飲料に
一つ一つは微量でも(実は大量に入っています)、毎日の積み重ねで体に大きな負担を与えます。
私はこれらを徹底的にやめ、自然栽培の野菜や無添加の食品、昔ながらの調味料や発酵食品を取り入れました。
その結果、体調は大きく改善し、心身が軽やかになりました。
医療に頼らない選択
私は自分で考えてワクチン接種も回避してきました。
病院にも通わず暮らしていますが、体には本来「百人の名医」がいると信じています。
もちろん、大怪我をしたら病院に行くかもしれません。
けれど日々の健康は、自然の力と体の治癒力に任せること、体の声を聞くことで十分だと感じています。
不便ではなく、喜びの暮らし
化学物質過敏症の生活は「不便」だと思われがちです。
しかし私はむしろ、化学物質を手放すことで 自由と豊かさ を手に入れました。
- EM生活を取り入れ、自然の循環の中で暮らす
- 添加物や農薬のない食事を楽しむ
- 香料や洗剤を避け、シンプルな環境で過ごす
それは制限ではなく「選択」であり、喜びです。
化学物質過敏症が教えてくれること
今、平気で化学物質を使っている人も、いつ発症するかは分かりません。
私自身がそうでした。
だからこそ、香水や柔軟剤を控えるなど、周囲の小さな配慮が大切です。
化学物質過敏症は「不便な病」ではなく、社会に「気付き」を与える存在だと考えています。
- 本当に必要なものは何か
- 便利さと引き換えに失っているものは何か
- 自然に沿った暮らしがいかに健やかか
この症状は、不自由の象徴ではなく、大衆に流されない「未来への警鐘」なのです。
まとめ
化学物質過敏症を通して私は、自然と調和する暮らしに導かれました。
それは症状による制限ではなく、むしろ 体と心の健康を取り戻す選択 でした。
食品添加物や農薬、化学物質を手放し、ナチュラルな暮らしを楽しむことで、人は本来の健康を取り戻せます。
化学物質過敏症は病気ではありません。社会に「今こそ自然に戻るべきだ」というメッセージを投げかけています。
気付いた人から救われる──その気付きが、未来を変えていくのだと思います。気付かず使い続ける事が病気の原因とストレスになっていると思います。
実践できる!ナチュラルライフ・チェックリスト
化学物質過敏症の人だけでなく、誰にとっても「気付き」となる暮らしの工夫をまとめました。
今日から少しずつ取り入れてみてください。
食べ物
- 加工食品・インスタント食品を避ける
- 食品ラベルを見て、添加物(保存料・着色料・甘味料・香料など)が無いものを選ぶ
- 野菜や果物は農薬の少ないもの、できればオーガニックを選ぶ
- 調味料は「昔ながらのもの(天然醸造の味噌・醤油・塩・酢)」を使う
- 良質な油(オリーブオイル、ごま油、など)に切り替える
- 発酵食品を毎日の食事に取り入れる
住まい・日用品
- 洗剤は「石けん由来」のシンプルなもの、または洗濯マグちゃんを使う、出来れば重曹、EM洗剤を使う。柔軟剤は必要なものではなく、ひと匙のお酢で代用できる
- 消臭スプレーや芳香剤をやめ、換気や重曹・炭やEMを使う
- 香水・化学香料入りの化粧品や日焼け止めを控える
- タナカ、ココナツオイル、椿オイル、アルガンオイル、アロエなど自然な物を使う。
- 空気清浄機や観葉植物で空気環境を整える
ライフスタイル
- 体調が悪くなる場所・食品・日用品を「記録」して、自分の体の声を知る
- 医薬品に頼らず、自然治癒力を大切にする
- EMや発酵など「自然の循環」を取り入れる暮らしを楽しむ
- 周囲に「香料や柔軟剤を控えてほしい」と丁寧にお願いし、理解を得る
- ストレスをためず、心身をリラックスさせる習慣を持つ、運動をする。
まとめ
化学物質過敏症を経験した私は、食べ物・日用品・暮らし方を見直すことで体調を取り戻しました。
それは「制限」ではなく、自然で豊かな暮らしへの入り口でした。
このチェックリストは、誰もが今すぐ始められる「体と心を守る工夫」です。
気付いた人から救われる──あなたも今日から小さな一歩を踏み出してみませんか?
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